むし歯になりやすい奥歯の溝を樹脂で埋めることにより、むし歯のリスクを軽減します。むし歯になりやすい幼児期に行うことで、将来的な歯の保全に役立ちます。
歯に取り込まれたフッ素は、歯の結晶性をさらに向上させ、初期の虫歯となった部分(脱灰)の再石灰化を促進します。したがってフッ素は、歯が生えた後2、3年以内の歯質が未熟な時期にもっとも効果的であり、虫歯にかかる割合を20~40%減少させると報告されています。
お子様の食生活、特に飲み物を含めた間食の摂取状況を把握し、保護者に対して生活習慣や間食に対するアドバイスを行います。飴やガムなら砂糖の入っていないキシリトール入りのものにする、スポーツ飲料、コーラなどの炭酸飲料の摂取量・回数を減らす、就寝前の飲食は避けた方が良いです。
お子様のお口は小さいので、お口の大きさに合った歯ブラシや、磨き方が必要となります。保護者の方は、仕上げ磨きをしてあげましょう。歯の本数が少ないうちは、ガーゼで拭き取ってもかまいません。虫歯にならないために、まず歯ブラシに慣れることが大事です。嫌がっても2歳半を越える頃には慣れてくるでしょう。
2歳半から3歳の頃、乳歯が全部生え揃って前歯が受け口(反対咬合)になり心配される方も多いと思います。また、上の前歯が下の方に深くかぶさっている(過蓋咬合)、上と下の歯列がクロスしている(交差咬合)の場合もあります。
反対咬合
自然に治るかどうかの判断の基準として、
上記の判断基準から自然に治りづらいと判断した場合、早期に治療を始めることをお勧めします。
3歳~ ムーシールド療法
既成のマウスピースを夜間装着します。口腔周囲筋の不調和を整え、正常な筋機能に導き、正常な咬合に誘導する装置です。
5、6歳~ ムーシールド、マルチファミリー
マルチファミリー:ムーシールドのようなマウスピースです。
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過蓋咬合
乳歯列期の過蓋咬合は自然に治る場合が多いので、前歯が永久歯に生え変わるまで様子をみます。
交差咬合
上下のあごの大きさが調和がとれている場合は、咬み合わせが干渉
している歯を削合したり、プラスチックを足したりして正常な位置
へ誘導することが出来る場合があります。
あごの大きさが調和がとれていない場合は床型歯列弓拡大装置を装着します。
マルチブラケット法による矯正治療の開始時期は、永久歯の前歯上下4本ずつが生え変わった時が目安となりますので、8歳前後に不正咬合がある場合は、当院の矯正専門医と相談の上治療方針を決めていきます。
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